4GHzのPentium 4開発中止に続き,米Intelは10月21日,TVディスプレイ用チップの計画中止を発表した。このプロジェクトは,より低価格なHDTV(高品位テレビ)技術を提供するためのもので,LCOS(liquid crystal on silicon)ベースの背面投射型TV用チップ・セットである。2004年初めにこの開発を明らかにしていた。

 しかし,現在Intelはこのプロジェクトが厳密な投資対効果(ROI)の要件を満たさなかったため,計画を破棄したというのだ。かつて石のように堅実だったIntelであるが,もはや意味がないことに急に手を出しそうになっているのか。同社のプロセッサは素晴らしいが,ライバルのAMDは将来の64ビット・チップで先行しつつある。これは終わりの始まりなのだろうか?

(Paul Thurrott)


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