米Microsoftは10月18日,Windows Server製品のロードマップを発表した。2005年には今まで以上に細分化したWindows Server製品が次々と登場し,より安全で顧客が望むようなソリューションへと強化するという。

 同社は2005年前半に,Windows Server 2003 Service Pack 1(SP1),Windows Update Services,Windows Server 2003 x64 editionsを提供する。Windows Server 2003 SP1には,セキュリティ設定ウィザードやVPNの検疫機能が実装される。VPNの検疫機能を使うと,最新のセキュリティ修正プログラムが適用されているか,ウイルス対策ソフトの最新定義ファイルが適用されているかなど,リモート接続してきたクライアントの設定を調べ,セキュリティ上問題があるクライアントからの接続を切断するなどの制御ができる。また,Windows Update Servicesを利用すると,OS以外の幅広い製品についてセキュリティ修正プログラムをより簡単で自動に配布でき,Windows環境をより安全に保てるという。

 同年後半には,Windows Server 2003 HPC(High Performance Computing) Edition,Windows Server 2003 R2,Windows Storage Server 2003 R2が出てくる。さらに,次世代Windows ServerであるLonghorn Server(開発コード名)の最初のベータ版も出る予定だ。

 Windows Server 2003 HPC Editionに関しては2004年末に,SDK(ソフトウエア開発キット)のベータ版が一部のパートナ向けに配られる。詳細は,11月に開かれるSuperComputing 2004カンファレンスで明らかになる予定。

 Windows Server 2003 R2のベータ版も,2004年末に配布予定になっている。R2ではいくつかの機能が強化される。例えば,部門サーバーの管理や,ファイアウオールなどセキュリティ境界でのアクセス制御を簡単にする機能が実装される。

(山口 哲弘=日経Windowsプロ

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