米Microsoftは10月12日,米ロサンゼルスのイベントで「Windows XP Media Center Edition(XP MCE)2005,Media Center Extenders」と,そのほかXP Reloaded製品群の第2弾の出荷を開始する。XP MCE 2005はMicrosoft Media Centerソフトウエアの3番目のバージョンである。

 今出回っている1つのうわさを否定しよう。「Ars Technica」のWebサイトにあるレポートではXP MCE 2005は小売りで購入できるとあるが,それはうそだ。裏技を使えば,XP MCE 2005のOEM版を購入できるが,そのバージョンはPCメーカーとシステム製造者がMedia Center PCを組み立てるために使うもので,完全品ではなく,DVDレコーダーやDVDムービー作成ソフト,リモート・コントロールなどの重要な機能を含まない。もちろん,米国の大手ショップBest BuyやCompUSA,似たようなショップでも,パッケージに入ったXP MCE 2005を購入できない。

 Microsoftの公式なソースと私からの訂正の申し入れにかかわらず,Ars Technicaは相変わらず,XP MCE 2005の「小売り用に包装された」バージョンがあると言い張り続けるのはこのサイトの信頼性がどんなものかを如実に語るものだ。

 熱狂的ファンは,現実にはXP MCE 2005のOEMバージョンをDirectronなどのオンラインのリセラーから125ドルで入手できる(該当サイト)。しかし,数多くの特徴が抜けているものだ。あなたは何に興味があるのかをきちんと把握しておくことだ。

(Paul Thurrott)