メディアラボは9月10日,Windows上でWindowsと同時に動作するLinuxディストリビューション「Linux MLD mini 3.0 D」を発売した。colinuxを採用しており,Windowsの1つのコンソールとしてLinuxを使える。同社のWindows用Xサーバー「かんたんXサーバー・スタータキット+IMEプロキシ」がバンドルされているので,X Window SystemやGUIアプリケーションの利用も可能である。かな漢字変換には,MS-IMEやATOKなどWindows用のIMEが利用できる。

 ベースはDebian GNU/Linux。Linux MLD mini 3.0 Dは,Linuxの最も基本的なプログラムだけに抑え,インストール後のディスク使用量を450MB程度にしている。そのためインストールされるアプリケーション・ソフトの種類が限られているが,インターネットの接続環境があれば,Debianサーバーからapt-getコマンドを使って各種アプリケーションの最新版を簡単に無償でインストールできる。例えば,GUIのテキスト・エディタ「kedit」を使いたければ,コマンド・ラインで「apt-get install kedit」と入力するだけでインストールできる。

 カーネルのバージョンは2.6.7。glibcのバージョンは2.3.2。ウインドウ・マネージャはblackbox。WWWブラウザはKDE標準のKonqueror3.2.2。

 通信販売のみで,購入するには電子メールでorder@mlb.co.jpあてに,製品名(Linux MLD mini 3.0 D),名前,郵便番号,住所,メール・アドレス,電話番号を送信する。価格は5250円で,代引での郵送になる。

 なお同社では,Fedora CoreベースのLinux MLD mini 3.0の発売を2004年内に予定している。

(山口 哲弘=日経Windowsプロ

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