マイクロソフトは9月2日,日本語版「Windows XP Service Pack 2」を,Windows Updateや自動更新でダウンロードできないように制御する情報を公開した(該当サイト)。この中で英語版の制御ツールが日本語版のWindows XP環境でも利用できることを明らかにした。

 同ツールは企業システムなどで,XP SP2の社内評価が終わるまで,クライアントPCのアップデートを止めておくもので,8月10日に米Microsoftが公開した。これまで日本のマイクロソフトでは「日本語環境でも利用できるかどうかは不明」としていたが(既報),今回正式に対応を表明するとともに,入手先へのリンクを公開した。

 Microsoftのサイトでダウンロードできる「Executable to Temporarily Block Delivery of Windows XP SP2 to a PC Through Automatic Updates and Windows Update」というツールをWindows XPマシンで実行すると,自動更新機能またはWindows Update経由でXP SP2をダウンロードできなくなる。実際編集部でもこのツールを適用した上でWindows Updateサイトにアクセスしみたが,XP SP2の項目は一切表示されなかった。

 このツールは「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\
Microsoft\Windows\WindowsUpdate」というレジストリ・キーに「DoNotAllowXPSP2」という値の名前を作成して,その値を「1」にするというもの。こうすると,英語版XP SP2配布開始日である8月16日から12月14日までの120日間 (4カ月間)はXP SP2がダウンロードできなくなる。

 XP SP2をダウンロード可能にするためには,「Executable to Un-block Delivery of Windows XP SP2 to a PC Through Automatic Updates and Windows Update」というツールを実行するか,上記のレジストリ・キーを削除すればよい。

(中田 敦=日経Windowsプロ

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