2年後に次期Windows「Longhorn」が登場するまでのブランクを埋めてくれる検索ツールが登場した。米Copernicはパソコンのローカル・ディスクを検索するツール「Copernic Desktop Search(CDS)」を発表した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる(Copernicの該当サイト)。

 CDSは,パソコンでファイル検索をするために,インデックスを付ける技術と統合ユーザー・インターフェースを使用する。CDSが検索するファイルは,Word,Excel,PowerPoint,AdobeのPDFファイル,音楽・画像ファイル,連絡先,Webブラウザの履歴,お気に入り,電子メールと添付ファイル――などと広範囲である。

 同社のデービッド・M・バーンズCEOによると「検索は1秒以下で済み,CPU,メモリー,ディスク容量は,わずかしか使用しない」という。「Googleは検索に通じている。そしてMicrosoftはソフトウエアに通じている。Copernicは検索とソフトの両方を理解し,非常に強力で信じられないほど使いやすい検索ソフトを8年間開発してきた。パソコンのファイル検索は,いっそう複雑になってくる。しかし,われわれはトレードオフを分析し,それを正しくするために時間をかけてきた。新規のユーザーを怖がらせたり,混乱させたりせず,親しみがあり,よくテストされたソフトを開発した」と語る。

 ディスク内のファイル検索機能は,今後重要な機能になってくる。パソコンのハードディスク内のファイル検索機能は,MicrosoftがLonghornに搭載すると発表した2003年初めに注目を集めた。その後,LonghornからWinFSを取り除くという決定にもかかわらず,同社は私に対して「ファイル検索の動きがまだ起こるだろう」と話していた。また,米Apple Computerは今夏,Mac OS Xの次期版で「Spotlight」と呼ばれる検索機能を搭載すると発表している(出荷は2005年の予定)。

 もし,CopernicがWebページ検索においても,成功を納めるなら,この検索ツールは人気を集めることだろう。

(Paul Thurrott)