先週Microsoftキャンパス(本社)を訪問して分かったことだが,筆者が集めた個々にはつながりのない情報を基に総合的に判断すると,次期Windowsのメジャー・リリースである「Longhorn」は,投資家たちが勝手にいっていた日付よりも,さらに遅れるだろうと確信した。


XP SEを検討し始めたMicrosoft

 これにより,「Windows XP Second Edition」という“亡霊”が,Windows XPとLonghornの間のつなぎとしてリリースされる可能性が再び浮上してくることになる。Microsoftが公式に否定しているのとは裏腹に,同社は中継ぎのWindows XPをリリースする可能性を本当に模索したことがあり,今再びそれを検討している。


Windows Server 2003 R2も遅れ,次世代ターミナル・サービス機能を削除

 Longhornは今のところ2007年に出荷される予定である。MicrosoftはWindows Server 2003 R2も出荷を延期した。本来は2005年初めに出荷される予定だったが,このリリースは現在2005年半ばにスケジュールされており,私はそこから考えて実際は10月になると思っている。

 予想されていたことだが,米Microsoftは将来登場する「Windows Server 2003 Release 2(R2)」から重要な特徴を削除することになったようだ。これは「Bear Paw」という開発コード名が付けられたWindows Server 2003のターミナル・サービスの次世代版である。恐らくLonghornサーバーで登場するだろう。

(Paul Thurrott)