Windows XP Service Pack 2(SP2)が完成間際の8月4日水曜日になって揺れた。Microsoftは突然,完成を引き延ばし,テスト工程に戻した。しかし,同社の関係者は,この延期は短期間のもので,リリースは「差し迫っている」という。

 同社の内部文書によると,XP SP2は4日の水曜日にRTM(量産のための製造工程向けの出荷)になる予定だった。Webサイトでの公開は8月5日である。現段階では,XP SP2は1週間以内のリリースになる見込み。SP2を適用したPCの新製品はその2カ月後に出るだろう。

 「SP2は8月4日にRTMになり,ITプロフェッショナルと開発者向けのTechNetとMSDNのWebサイトで公開される。SP2の配布は優先付けされて,大部分のユーザーには(自動更新)で行われる」と内部文書に記載されていた。対象者は,1億人に達する見込みだ。

 別の文書でも,8月4日にRTMになる計画は確認されている。それにはSP2は「フル・ネットワーク・インストール・パッケージ」が,ダウンロード・センターとMSDNで8月5日から入手可能になるとされていた。一般への公開であるWindows Updateサイトでの提供は,8月25日である。

 現在,これらの計画は変更されたようだ。Microsoftの広報担当者によると,XP SP2のリリースはまた延期されたという。同社リード・プロダクト・マネージャのGreg Sullivan氏は,ニュース・サイトSeattle PIに対して,PCメーカーは,SP2を適用したPCを出荷するのに,6~8週間かかると話している。

 ダウンロードするSP2のサイズは,入手方法によって異なる。Windows Updateサイトや自動更新で入手するものが比較的サイズが小さい。Microsoftによると,XP Home Editionでは90Mバイトに,XP Professionalでは110Mバイトになるという。

(Paul Thurrott)