NECは8月2日,PCサーバーからメインフレームまでに,米インテル製プロセッサを全面採用する戦略を発表した。川村敏郎代表取締役副社長(写真)は,「汎用プロセッサを利用することで,最先端技術をタイムリに活用でき,コストも削減できる。信頼性はNEC独自のファームウエアとチップ・セットで,従来と同等を確保できる」と説明した。

 これまでメインフレーム「ACOS-4」は,NECの独自プロセッサ採用していた。これをインテル製プロセッサ(IPF:Intel Itanium Processor Family)に置き換え,次世代ACOSとして年末までに出荷する。これによってACOS-4では,メインフレーム用OSのACOS-4のほか,Linux,Windowsも動作するようになる。


 UNIXサーバーとして販売していた「NX7000シリーズ」は,一足早く7月8日に「NX7000iシリーズ」として,Itanium2プロセッサを搭載した製品を発表した。7月末から順次出荷している。インテル製プロセッサの搭載により,従来のhp-uxのほかLinux,Windowsが動作するようになった。インテルが新プロセッサMadison9M(開発コード)を出荷する今秋には,同プロセッサを搭載した製品を出荷する,という。

 PCサーバーの「Express5800シリーズ」は,64ビット版のXeon(Extended Memory 64 Technology,EM64T対応)を搭載したサーバーを8月3日から順次出荷する。ラックマウント型とタワー型を合わせて4モデルあり,プロセッサは1~2個,メモリーは最大16Gバイトを搭載可能。価格は動作周波数3.4GHzの64ビット版Xeonを1個搭載し,メモリー512Mバイト,ディスクなしで,30万5000円から。

(坂口 裕一=日経Windowsプロ