予想通り,Windows Server 2003 Service Pack 1(SP1)の出荷が2005年前半にずれることを米Microsoftが明らかにした。このスケジュールの変更は,Windows XP Service Pack 2(SP2)の遅れが原因である。Windows XP SP2の出荷は,今のところ8月初旬に予定されている。Microsoftによると,Windows Server 2003 SP1の開発は,XP SP2の出荷後に本格的に始まるという。

 Microsoftの担当者は次のように語る。「Windows Server 2003 SP1とWindows Server 2003 for 64-bit Extended Systemsの出荷は,これまで2004年末と予想していたが,今では2005年前半になると見ている。加えて,Windows XP for 64-bit Extended SystemsもWindows Server 2003 SP1と同様に,出荷は2005年前半になるだろう。今後すべてのMicrosoft製品の開発スケジュールは,これまでのように無原則に決まるのではなく,顧客の要求にかなった品質に達しているかどうかに左右される」

 Windows Server 2003 SP1は,Windows XP SP2と同様に,セキュリティに関した変更をたくさん含んでいる。その一例がセキュリティ設定ウィザード(SCW)である。これは,Windows Server 2003が備えている役割ベースの仕組みを使い,自動的に不要なポートを閉じたりサービスをシャットダウンしたりする。ほかにも,Windows XP SP2に関連したセキュリティの変更を含んでいる。

(Paul Thurrott)