マイクロソフトは,サーバー用ファイアウオール・ソフトの最新版「Internet Security & Acceleration Server 2004 Standard Edition」(ISA Server)日本語版を8月2日に出荷する。Windowsサーバーと連携して運用でき,例えばVPNのユーザー認証にActive Directoryで管理しているユーザー情報を利用できる。

 同製品は,ファイアウオール,VPN(仮想プライベート・ネットワーク),Webキャッシュといった機能などを備え,Webサーバーのセキュリティや性能を高めることが可能。新版では設定ミスを防ぐため,画面のユーザー・インタフェースを改善し,設定のひな形となるテンプレートも用意した。

 社外から接続しようとした,ノート・パソコンを検疫する機能も備える。ノート・パソコンに搭載したWindowsのパッチが最新版でないなど,セキュリティ要件を満たしていない場合は,検疫機能によって社内ネットワークへの接続を遮断したり,接続先を社内にある一部のサーバーだけに限定する,といったこともできる。

 1プロセサあたりの推定価格は,Open Business Licenseの場合で24万9000円,Select License価格レベルAの場合で15万7600円など。パッケージ版は8月6日出荷で,推定価格は27万5000円。

(坂口 裕一=日経Windowsプロ