Mozilla Foundationは,Internet Explorer(IE)の問題について,あれこれ批判を言っていたが,同組織の製品それ自身に,セキュリティ上の欠陥があることが判明した。
これには良いニュースと悪いニュースがある。良いニュースは,Mozillaのスタッフがこのバグを修正したことだ。そのバグは,Mozillaのブラウザ・スイート「Firefox」,そして電子メール・アプリケーション「Thunderbird」のセキュリティを脅かすものだった。しかし,彼らは非常に素早くそれを修正したので,ユーザーはパッチか,修正済み新しいバージョンをダウンロードできる(該当サイト)。
悪いニュースは,Mozillaのユーザーが少ないことが明確になったことだ。Mac OS Xや他の未テストの製品と同様,使っているのはほんの少数の人だけだ。もし,利用者が増えれば,Mozillaも多くの攻撃に悩まされることは,かなりはっきりしている。現時点でその製品がどのくらい先を進んでいるかは不明である。このセキュリティ上の欠陥は,今日のPC業界の現状を反映したものだ。筆者個人としては,Mozilla Firefoxをお薦めする。
Microsoftが最近再編成したIEチームが,ユーザーと交わしたおかしな公開チャットがある。そこでIEチームは,将来バージョンのことを話していた。多くの人々がタブ付きブラウジング機能や,インターネットの標準仕様のサポートを望んでいる――ということをIEチームは認識しているようだ。そして,Download.Jectに対するもっと包括的な修正を提供すると約束した。ただし,筆者個人としては,あまり期待していないし,すぐに出るとも思えない。このことはMozillaにとって大きなチャンスであり,ほかの会社にとってもIE対抗製品を作るチャンスだ。