ソニーマーケティングは7月6日,非圧縮時で200Gバイトのデータを格納できる「AIT-4」規格を初めて採用したバックアップ・テープ装置を発表した。AITは8mmビデオと同じ寸法のメディアを利用するバックアップ・テープ規格で,ソニーが開発している。これまでに,容量35Gバイト(非圧縮時)のAIT-1,50Gバイト(同)のAIT-2,100Gバイト(同)のAIT-3の3世代の製品を提供している。今回のAIT-4はこれらの上位にあたる最新の規格であり,非圧縮時で200Gバイト,圧縮時で520GバイトとAIT-3の2倍の記録容量を実現する。

 実際の製品として発表したのは,外付け型ドライブ「AITE520V」(76万6500円),内蔵型ドライブ「AITI520V」(オープン・プライス),デスクトップ型のきょう体にテープ8巻を収容できるオートローダー「LIB-D81/A4」(写真,126万円),高さ1U(1Uは約44mm)に8巻を収容可能なのラックマウント型のライブラリ「LIB-81/A4」(136万5000円),2Uに16巻収納可能なのックマウント型のライブラリ「LIB-162/A4」(189万円)の5製品。これらのドライブはいずれも,AIT-1/2メディアの読み取りと,AIT-3メディアの読み取り/書き込みができる。接続インターフェースはUltra 160 SCSI。出荷開始は2004年10月。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ