マイクロソフトは6月21日,今年夏に提供する予定の「Windows XP Service Pack(SP) 2」について,2つ目となる出荷候補版であるWindows XP SP2 RC2(Release Candidate 2)を公開した。同社のWebサイトでダウンロードできる。

 同社はRC2の公開に合わせて,Windows XP SP2の正式名称を「Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載」にしている。同社はこの夏,一般ユーザーに対してWindows XP SP2のインストールを呼びかける大規模な広告キャンペーンを展開する予定。その際に,「Service Pack」という一般ユーザーにとってなじみの薄い単語だけを用いるだけでなく,「セキュリティ強化機能搭載」という具体的な言葉を使ってWindows XP SP2の重要性を訴える考えだ。

 実際にWindows XP SP2には,数多くのセキュリティ強化が施されている。標準ファイアウオール機能の強化や,Internet ExplorerやOutlook Expressのセキュリティ設定の強化,「セキュリティ・センター」の搭載などである。しかし,セキュリティ設定が強化されることによって,既存のアプリケーションがWindows XP SP2で動作しなくなることも懸念されている。企業のシステム管理者は,公開されたWindows XP SP2 RC2を使用して,アプリケーションの動作確認などを実施しておくべきだろう。

(中田 敦=日経Windowsプロ