Nokiaは,Mozillaファウンデーションに対して資金を投入し(金額は非公開),同組織に対して携帯電話上で動作するWebブラウザのバージョンを開発するよう依頼した。

 従来,プロジェクトは今のところ「Mini Mozilla(Minimo)」という開発コード名で呼ばれている。これまでは冴えないプレ・アルファ版しか開発しておらず,その開発もちょっと停滞していた。しかし,Nokiaが資金を注入することで,この事態が劇的に変わるのは間違いない。より多くの人が,Webコンテンツにアクセスするために,携帯電話のようなデバイスを使うようになるにつれて,ついにはWebブラウザ市場を変える大きな役割を果たすだろう。

 また,Mozillaファウンデーションは先週,3つメジャーなソフトウエアをリリースした。スタンドアロンのWebブラウザである「Firefox 0.9」と,スタンドアロンの電子メール・クライアント「Thunderbird 0.7」,そして統合型のWebブラウザ・スイートの最新版「Mozilla 1.7」である。使い込んでみると,これらの3つのソフトはすべてかなり高い品質のものだ。しかし,Thunderbird 0.7ではいくつか問題に遭遇した。3つのリリースはすべてMozillaのWebサイトからダウンロードできる(該当サイト)。

(Paul Thurrott)