米IDCは先週,Windows Serverは台数ベースで,2008年までにサーバー市場で60%,それに対しLinux Serverは29%の市場を握ると,予測したレポートを発行した。「x86ベースの業界標準のサーバー市場では非常に好調な成長が続き,中でもWindowsとLinuxベースのソリューションは顕著である」とIDC Research DirectorのMark Melenovsky氏は語った。

 「小規模オフィス内のスタンドアロン・システムから,企業のデータ・センター内の数百ノードからなるクラスタまで,あらゆる利用形態で力強い成長が続いた」という。IDCはさらにWindowsサーバーは2008年までに227億ドル,それに対してLinuxサーバーは97億ドルの売り上げを生み出すと予測している。

 しかし,大きな利益を得るのは,残り10%の台数の市場で,ベンダー独自のLinuxをベースにした企業向け大規模なサーバーだ。その市場は衰退しつつあるが,そういったサーバーの収益は2008年までは,まだ全サーバーの50%以上を占めている。

(Paul Thurrott)