米Microsoftは6月15日,「Windows XP Service Pack 2(XP SP2)」のパブリック・プレビュー版をリリースしたことを公式に発表した。同プレビュー版は「RC2(Release Candidate 2:製品候補版)」と呼ばれるビルドで,顧客がテストして,無数の修正を提案できる最後のプレビュー版になる。XP SP2はセキュリティ関連の広範囲な修正を施すもので,ほとんどWindowsのメジャー・リリース並みの影響を与える。XP SP2 RC2を入手するには,同社のWebサイトからダウンロードできる(該当サイト)。

 「今回,XP SP2におけるアップデートと機能拡張は,セキュリティに関して3つの焦点がある。強力な設定機能,管理性と制御性の向上,洗練されたユーザー利便性だ」(同社広報)。XP SP2には,セキュリティのデフォルト設定とアップデート機能が強化されている。また新機能と新ツールによって,ユーザーは攻撃者/ウイルス/その他のセキュリティ上の脅威の情報を把握して,自分のシステムを防御できる。より使いやすく直感的なセキュリティ・ツールとしては,新しいWindowsセキュリティ・センターがあり,重要なドライバの更新や重要なセキュリティ更新を行える。

 タブレットPCのユーザーにとっては,XP Tablet PC Editionのメジャー更新がある。入力パネルの改良とその他の特徴が追加された。XP SP2をインストールすると,XP Tablet PC Edition 2005へ更新されたことに気づくだろう。

(Paul Thurrott)

■これまでのWindows XP SP2の記事
Windows XP Service Pack 2ベータ版プレビュー(パート1)
Windows XP Service Pack 2ベータ版プレビュー(パート2)前編
Windows XP Service Pack 2ベータ版プレビュー(パート2)後編
Windows XP SP2日本語版のRC1画面ギャラリー