マイクロソフトは6月8日,Windows NT 4.0/2000のファイル・サーバーをWindows Server 2003に移行させるための「ファイルサーバー移行ツールキット日本語版」(FSMT)を公開した。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる(該当サイト)。

 FSMTはWindows NT Server 4.0/Windows 2000 Server上で稼働するファイル・サーバーをWindows Server 2003またはWindows Storage Server 2003を搭載するNAS(ネットワーク・アタッチト・ストレージ)に移行/集約させるためのツール。移行先のWindows Server 2003/Windows Storage Server 2003上で動かし,ウィザード形式で移行作業を簡単に実行できるのが特徴。

 FSMTには2つの機能を実現するウィザードが含まれる。最初に「ファイルサーバー移行ウィザード」を使い,データを旧システムから新システムに移動させる。セキュリティ設定などは維持される。次に使う「DFS統合ルートウィザード」は,Windows Server 2003の分散ファイル・システム(DFS)機能を利用して,移行後も以前のUNC(Universal Naming Convention)パスを維持する。これにより,エンドユーザーはサーバーの移行を意識せずにすむ。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ