日本AMDは5月18日,動作周波数を高めたサーバー/ワークステーション向けの64ビット・プロセッサ「Opteron」3製品を発表した。動作周波数はいずれも2.4GHzで,従来最高だった2.2GHzより高速化している。製品名は「Opteron モデル150」「同 250」「同 850」で,それぞれ1CPU,2CPU,4CPUマシン向け。

 OpteronはAMDが開発した「AMD64」アーキテクチャを採用するCPU。AMD64では,既存のx86プロセッサ向けに開発された32ビット・コードのOSやアプリケーションがそのまま動作する。また,専用の64ビットOS上で既存の32ビット・アプリケーションまたは新たに開発される64ビット・アプリケーションを動作させられる。米IntelもAMD64と互換性のあるアーキテクチャ「Intel Extended Memory 64 Technology」を発表しており,これを実装するXeonを2004年第2四半期に出荷する予定。

 このCPUに対応する64ビット版Windowsは,クライアント向けの「Windows XP 64-bit Edition for 64-bit Extended Systems」とサーバー向けの「Windows Server 2003 for 64-bit Extended Systems」があり,いずれも2004年第4四半期に提供開始される予定(関連記事)。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)