米VMwareは今後すべての新しい仮想マシン・ソフトで,米AMD(Advanced Micro Devices)の「AMD 64」と米Intelの「Intel Extended Memory 64 Technology」(x86互換でItaniumではない64ビット・アーキテクチャ)のプラットフォームをサポートすることを明らかにした。VMwareは製品を18カ月間以内にリリースしていく。

 同社はまず今四半期中に出すVMware Workstation 4.5のアップデートにより,64ビットのホストOSに試験的に対応する。64ビットOS上で16ビットおよび32ビットのOSのシステムが稼働可能になり,64ビット環境にスムーズに移行できるようになる。

 VMwareは64ビットのゲスト環境のサポートも計画している。同社は長期的に32ビットと64ビットのゲスト環境とホスト環境のあらゆる組み合わせを実現するつもりだ。64ビットのゲスト環境を32ビットと64ビットの両方のホスト環境で利用することも可能になる。この相互運用性が実現されるとユーザーは,64ビットの実ハードウエアに移行する前に,現在使っている32ビット・システム上で64ビットの互換性をテストできる。

 Itanium環境のサポートはどうなるのか疑問があるだろう。VMwareは市場の動向を見るといっているが,私の直感ではItaniumのセールスはVMwareがサポートする必要を感じるほどのボリュームには達しないようだ。

(Paul Thurrott)