米Microsoftは,Windows XP Service Pack 2(以下XP SP2)のリリースを当初予定していた2004年6月末ではなく,少なくとも7月に遅らせることにしたという。「Windows XP SP2は,顧客が求める品質基準になってから出荷する」と同社広報担当者は語り,7月の出荷日でさえ遅れる可能性を示唆した。

 昨年夏以来,XP SP2の製品化のスケジュールは山あり谷ありであった。もともとの予定では2003年末だった。しかし,セキュリティ関連の攻撃の多発によって,MicrosoftはXP SP2をセキュリティに焦点を絞ったものとして再編した。

 今回のリリースは同社にとって非常に重要だ。XP SP2をバグだらけで出荷するとなると,同社の企業ユーザーに対する評判に,回復できない損害を与えかねない。

 出荷の遅れは,XP SP2のベータ版のリリースには影響を与えないようだ。XP SP2のRC2(リリース・キャンディデイト2:製品候補第2版)は,まだ5月に出荷する予定である。

(Paul Thurrott)