マイクロソフトは4月20日,ノーツ/ドミノのシステムやその利用状況を分析するツール「Application Reporter for Lotus Notes(Application Reporter)」の無償提供を開始した(該当サイト)。同社は,ほかにもノーツ/ドミノからExchange Serverへの移行に利用できるツールを各種提供している。今回のツール提供で一層移行を促進したい考えだ。

 Application Reporterは,(1)企業内にあるノーツ/ドミノ・サーバーの台数,(2)その中にあるデータベースの数,(3)月単位での各データベースへのアクセス数の推移,(4)同じくノーツ文書作成数の推移――などを調べExcel形式のレポートとして出力する。これにより,ユーザーは自社のノーツ・アプリケーション活用度を把握し,サーバーやデータベースを整理したり,他プラットフォームへ移行する際の参考資料にしたりできる。Application Reporterの利用には,MSDEのインストールが必要になる。

 このツール以外にも同社は,ノーツ/ドミノのユーザー・ディレクトリ(アドレス帳)をActive Directoryに変換するツール「Active Directory Converter for Lotus Notes」と既存のノーツ/ドミノ・アプリケーションを.NET Framework をベースとしたアプリケーションへコンバートするツール「.NET Framework Application Converter for Lotus Notes」を無償提供している。今回それぞれがバージョンアップして,前者はWindows Server 2003に,後者は.NET Framework 1.1に対応した。また,Exchange Server 2003にはノーツ/ドミノのメールボックスやスケジュールなどを移行するウィザードが同こんされている。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)