サイボウズは4月12日,Webポータル型グループウエアの新版「サイボウズ ガルーン 1.5(2.0)」(通称:サイボウズ ガルーン夏版2004)を発表した。ポータル画面を構成する部品「ポートレット」の作成機能を強化するなど,ポータル導入期間の短縮や使い勝手の向上を図った。5月17日に出荷開始する。

 ガルーンのポータル画面は,電子メール,スケジュール,掲示板,To Doリストなど各種のポートレットで構成され,ポートレットの入れ替えや配置の変更など,ユーザー企業による自由なカスタマイズが可能である。ただし,従来版ではポートレットを新規作成するのにHTMLやJavaScriptを編集する必要があり,システム部門が利用現場のニーズに合わせてポートレットを用意する必要があった。

 新版では「簡単ポートレット」という新機能により,グラフ表示やデータ入力機能を備えたポートレットを,Webブラウザ上のクリック操作などで容易に作成できるようになった。オプション製品の「ポートレットデザイナー」(管理サーバー1台当たり19万8000円)を使えば,Webページ編集ツールと同様のGUI操作でポートレットを作成可能という。

 このほか新版では,内蔵データベース関連処理の効率化によりパフォーマンスが向上し,シングル・サインオン認証機能,ユーザー/アカウントの一括管理機能などが強化された。

(渡辺 享靖=日経Windowsプロ)