セキュリティフライデーは4月5日,ネットワーク上でのWindows通信を解析するソフトの高速通信対応版「VISUACT-G」を発売した。従来のVISUACTに比べ,企業内に普及してきている高速ギガ・ビット・ネットワーク環境でも使えるように処理の高速化を図っているのが特徴。

 VISUACTはネットワーク上でやり取りする通信パケットを取り込み,Windows関連の通信内容を解析することで情報漏えいを防止するソフト(関連ニュース)。Windowsサーバーへのログオン/ログオフ,ファイルやプリンタといった共有リソースへの接続,ファイルの読み書き/削除といった,マイクロソフト独自の通信プロトコルをパケット・レベルで解析して,ネットワーク上で取り交わされたWindows関連のやり取りをテキスト形式のログで出力する。

 今回のVISUACT-Gでは高速フィルタリング機能を搭載して,ギガ・ビット・ネットワークを使っている環境でも通信パケットをキャプチャしてリアルタイムで解析できるようにした。パケットの内容をそのまま記録するのに比べると,約1/1000のサイズのログでネットワーク上の動作を記録できるようになる。これにより,250Gバイトのディスクを搭載したマシンを使えば,ギガ・ビット・ネットワーク環境でも1カ月以上の通信履歴が保存可能になる。

 VISUACT-GはWindows XP上で動作する。価格は1サーバー当たりで250万~700万円(クライアント数により変動)。6月から出荷を開始する。

(根本 浩之=日経Windowsプロ)