Microsoftは「Windows XP Reloaded」と呼ばれていたWindows XPの暫定版を出荷するつもりがなく,その一方で最初の登場以来劇的に変化を遂げたWindows XPをどう売り込んでパッケージにするかに悩んでいる。

 Windows Server 2003と同様,Windows XPは過去3年の間にパッケージに含まれない多数の優れた無償のアップデートがあった。2004年末までにこの製品は,2つのサービス・パック,Windows Media Playerの2つの大きなアップデート,セキュリティ面でのいくつかの大きな強化,無線ネットワーキングへの変更,インスタント・メッセージングのいくつかのアップデート――など数多くのものを含んでいる。

 そこでXP Reloadedについて計画されていたのは,宣伝でWindows XPに再度活を入れることと,最近の同製品を見たことがない消費者に対して,もはや以前のWindows XPと同じものでないことを見せることだ。もちろんMicrosoftは,そういったことを実現可能にする前に,Windows XP Service Pack 2(SP2)を6月には出荷しなくてはならない。しかし,SP2を顧客に提供する計画はまだ漠然としている。

 例えば,同社は小売りのパッケージをXP SP2で置き換えるだろうか?Windows XPのライセンスのほとんどは,まだ新しいコンピュータと一緒に販売されているけれど,私はそうなるだろうと思う。XP SP2の計画はXP Reloadedに影響するし,2004年のホリディ・シーズンが近づくにつれてXPを巡って,われわれがどんなメッセージを見ることになるのかは,はっきりしない。

(Paul Thurrott)