Microsoftは2005年にVisual Studioの次期版「Whidbey」(開発コード名)を出荷するときに,そのスイート・パッケージは事前に予測されていた「Visual Studio .NET 2005」ではなく,「Visual Studio 2005」と名付けられる予定だ。

 これで.NETの名前が付くMicrosoftの最後の製品群(.NET自身を除けば)の1つが,.NETという愛称を失って元の名前に戻ることになる。新版は今週,開発者向けのシヨウでプレビューされる予定で,これは2003年10月の「PDC 2003」以来のプレビュー版になる。

混乱気味のネーミング
 それにしても,一体Microsoftのだれが製品名を付けているのだろう? ネーミングの一貫性にだれか責任を持つ人を置く必要がある。

 2004年3月16日,「Microsoft Operations Manager Express」のベータ版が出た。「MOM Standard Edition」じゃ,単純過ぎたというのだろうか? さらに私が聞いたところでは,同社が元々筋の通った「Windows Mobile 2004」という名前ではなく,「Windows Mobile 2003 Second Edition」という名前でリリースする準備をしているという。

 この手の話はまだ続く。「Windows XP Media Center Edition」の「Symphony」リリースも,実際に登場するときには「MCE 2005」ではなく「Windows XP Media Center Edition 2004 Updates」と呼ばれるかという話を聞いた。

 まじめな話,みなさん,ちゃんと考えよう。製品がほとんど改良されなかったことはこの際,たいしたことではない。問題はむしろその名前を受け入れなくてはいけないことだ。もし自分の製品の名前に暦年を入れて使うつもりなら,それを押し通して,中途半端はやめよう。

(Paul Thurrott)