米Microsoftは3月6日,同社製Java仮想マシン(MSJVM)の削除ツール(英語版)をWebサイトで公開した。無償でダウンロードできる。Windows Meや同2000など,システム・ファイル保護機能を備えたOSでこのツールを実行すると,MSJVMはよりバージョンの新しい4Kバイトのダミー・ファイルに置き換えられる。システム・ファイル保護機能を備えていないOSの場合は,MSJVMのファイルとレジストリ・キーが完全に削除される。

 このツールによってMSJVMを削除してしまっても,MicrosoftはMSJVMを提供しないとしている。このツールを使ってMSJVMを削除した後に再度MSJVMを利用するには,ツールの実行前にあらかじめシステム復元ポイントを作っておくか,MSJVMが含まれるサード・パーティ製アプリケーションをインストールするか,MSJVMを含むOSをCD-ROMから再インストールするしかない。

 対象OSは以下の通りである。
Windows 95(OSR2.5のみ)
Windows 98
Windows 98 Second Edition
Windows ME
Windows NT4.0(SP6aのみ)
Windows 2000
Windows XP
Windows Server 2003

 また,対象のMSJVMのビルド番号は以下の通りである。
Build 3802
Build 3805
Build 3809
Build 3810

(山口 哲弘=日経Windowsプロ)

◆訂正◆3月8日の記事執筆時点では,米Microsoftのドキュメントに従い「システム・ファイル保護機能を備えたOSでこのツールを実行すると,MSJVMはよりバージョンの新しい4バイトのダミー・ファイルに置き換えられる」と書きましたが,編集部内の検証で誤っていることが確認されましたので,「4Kバイト」に訂正させていただきます。なお,ご指摘いただいた読者の方にこの場を借りて,お礼を申し上げます。

◆補足◆2004年4月5日現在,このツールのダウンロードは停止されています。