ボストンで3月3~4日に開催された「Instant Messaging Planet Spring 2004 Conference and Expo」で,米Microsoftのインスタント・メッセージング(IM)担当アーキテクトのPaul Haverstock氏が基調講演を行った。この中で同氏は,「互換性について行動すべき時が来た」といい放ち,「Microsoftは,複数のIMシステムが自由に相互運用できるようにするために,自社が持つ力であらゆることをするつもりだ」と言明した。

 これは従来AOLや他の競合するIMベンダーが,自社システムとMicrosoftのシステムとの互換性をわざと持たないようにしていることに対する明らかなジャブである。「私は互換性を求めないユーザーには一度も会ったことがない。だからこの仕事を完成させよう」。Haverstock氏は,IMが電子メールと同様に,ビジネス現場と個人にとって急速に必要性が高まってきたが,すべてのシステムが一緒に動くようにならなければその技術は本当に広くは行き渡らない,と主張した。IMの互換性は何年も前に実現されるべきものだった。

(Paul Thurrott)