デルは2月23日,Windows XPのダウングレード権を使用したWindows 2000プリインストール・パソコンを発売した。2月23日から7月31日の期間限定の販売。通常のWindows XP Professionalプリイントール・パソコンと同価格で,Windows XP ProfessionalにいつでもアップグレードできるWindows 2000 Professionalプリインストール・パソコンを購入できる。

 3月31日に予定しているWindows 2000 Professionalのパッケージ販売終了に併せて,プリインストール・マシン向けのOEM販売もマイクロソフトからは終了してしまう(関連サイト)。4月1日以降は,マイクロソフト以外の正規代理店を経由したOEM販売,またはWindows XP Professionalのダウングレード権を使用する形態でしかWindows 2000 Professionalのプリインストール機は提供できない。

 ダウングレード権は,OS/アプリケーションのライセンスを購入したユーザーが同等製品の旧バージョンを利用できるという権利である。ボリューム・ライセンスで購入しているユーザーにはこれまでも認められていたが,プリインストール機に関してはWindows XP Professionalからはじめて認められた。しかし,通常はプリインストール機にダウングレード権を使って旧バージョンのWindowsをインストールしても,マイクロソフトやPCのハードウエア・メーカーからのサポートは受けられない。

 今回デルが発表したマシンならば,プリインストールしたWindows 2000 Professionalの状態も,必要に応じてWindows XPにアップグレードした後でもメーカーのサポートが受けられる。ただし,今回の新製品には,Windows XP Professionalのライセンス,XPのバックアップ・ディスク,Windows 2000とXPのドライバCDは付属しているが,Windows 2000のバックアップ・ディスクは付属ユーティリティを使ってユーザー自身が作成する必要がある。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)