この数カ月間,米MicrosoftがXML技術に関する特許を取得し,それによってXMLのデータの相互接続性という利点がなくなってしまうのではないか,という噂がオープン・ソース支持者たちの間に駆け巡った。Microsoftが取得した特許に関して確認したところ,どうもそうではないらしい。まずはひと安心してよいようだ。

 MicrosoftはXMLファイルに含まれているスクリプトの抽出に関する特許を取得した。同社はこれに関して次のようなコメントを発表している。

 「Microsoftはほかのソフトウエア会社と同様に,革新的な技術を守るために常に特許を取得する。XMLの分野でもMicrosoftは業界標準としてのXMLを開発するために多大な貢献をしている。XML標準自体は利用するのにロイヤルティが不要だが,XMLを利用したソフトウエアの特定の実装に関する特許が取得されるのを防ぐ必要がある。これは,XML標準自身のロイヤルティ不要という原則を変えるものではない」

(Paul Thurrott)