ここ数カ月間,Windows XP Service Pack 2(SP2)はベータ版の状態にあったが,米Microsoftは最近,その発表を仕切り直すことを決めた。理由は,搭載しなければならないセキュリティ・アップデートをすべて網羅するためで,これまでテスターたちが全く見ていない新しいビルドになる。新しくなったWindows XP SP2のベータ版は今週テスター向けに登場する予定だ。正式版のリリースは2004年前半。

 SP2は改良されたファイアウオール,ポップアップする広告をブロックする機能,新しいセキュリティ機能などを搭載している(該当サイト関連記事)。

 この一件は,Microsoftが開発を一時停止したInternet Explorer(IE)4.0を連想させる。1996年夏にMicrosoftは,サイト・マップ機能とシェル・ベースのFTP閲覧機能を備えたIE 4.0を開発していた。ところが,当時の米Netscapeが,Netcasterデスクトップ代替プロジェクト(開発コード名「Constellation」)を発表。それを受けてMicrosoftはIE 4.0の位置付けを変え,結局IEの発表を1年以上遅らせたことがあった。そして同製品はオリジナルのアイデアとは著しく異なったアクティブ・デスクトップやチャンネル・バー,統合されたIEシェルなどを備えて登場することになった。

(Paul Thurrott)