ソフトウエア開発ベンチャーの蒼天は10月15日,Windowsサーバーのパフォーマンス測定/監視ツール「GASAIRE」を発表した。思ったように性能が出ないマシンのリソースやプロセスの稼働状況を測定して,ボトルネックを見つけ出すのに使用する。監視対象マシンにエージェント・ソフトをインストールする必要がなく,手軽に導入できるのが特徴。

 GASAIREは,監視対象マシンのハードウエア・リソースの状態をネットワーク経由で収集する。プロセス別に最短1秒間隔で監視データを取得して,CSV形式でファイルに記録する。このデータ・ファイルを分析して,システムのボトルネックを特定する。監視データはあらかじめ設定した時間帯に採取するほか,稼働状態があらかじめ設定したしきい値を超えたときに記録を開始する機能を備える。今後,複数の監視対象マシンから同期してデータを取得する機能を追加し,クラスタ・システムや3階層構成のシステムの解析にも使えるようにする。

 主な販売対象は,高額な統合型監視ツールを導入できない中小規模ユーザーや,システム・インテグレータ,データ・センターなど。価格は,同時クライアント・アクセス・ライセンス(CAL)が1つ付属する基本パッケージが9万8000円。追加CALは4万円/1台から。

 GASAIREをインストールする監視コンソールの対応OSはWindows 2000/XP。監視対象マシンの対応OSは,Windows NT 4.0/2000/XP/2003。年内にLinuxやUNIXも監視対象に加える予定。なお,製品名のGASAIREは,警察などが証拠確保のために行う「がさいれ」の意味。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)