NECは10月14日,Itanium 2搭載サーバー「Express5800/1000シリーズ」によるシステムが,業界標準の「TPC-Cベンチマーク」で32プロセッサ搭載のWindowsサーバー・システムとしてクラス最高記録を達成したと発表した。

 TPC-Cベンチマークは,卸売り会社のトランザクション処理システムをシミュレートしてシステムの処理性能を評価するテスト。今回のテストでは,サーバー・マシンに32個のItanium 2プロセッサ(動作周波数1.5GHz,3次キャッシュ容量6Mバイト)と512Gバイトのシステム・メモリーを搭載した「Express5800/1320Xd」(米国モデル)を使い,OSはWindows Server 2003, Datacenter Edition for 64-bit Itanium-based Systems,データベースはSQL Server 2000 Enterprise Edition (64bit),ディスク・アレイは「Storage S2300」(米国モデル)を使用した。ベンチマーク結果は57万7530tpmC(トランザクション/分)を達成し,UNIXを含めたTPC-Cベンチマーク全体でも8位の記録となる(2003年10月14日現在)。

 これまでの32プロセッサWindowsサーバーの記録は,今年の4月に同社のExpress5800/1320Xc(米国モデル)が達成した51万4034tpmC。このほか,64個のItanium 2(1.5GHz動作)を搭載したHP Integrity SuperdomeとWindows Server 2003, Datacenter Edition for 64-bit,SQL Server 2000 Enterprise Edition(64bit)を組み合わせたシステムが,78万6646tpmCを記録している。

(新井 勝彦=日経Windowsプロ)