NECネクサソリューションズは9月24日,セキュリティ・パッチの自動適用と適用状況を確認するための専用サーバーを発表した。製品名は「セキュリティパッチ適用自動化アプライアンスサーバ」で,Windows 2000 Serverを搭載したNEC製のPCサーバーに,パッチ配布に使用する資産管理ソフトと企業向けウイルス対策ソフトを組み込んで提供する。セキュリティ・パッチ適用の不徹底から大騒動になったBlaster登場後に企画し,1カ月あまりで製品化した。専任のIT管理者が不在の中小規模ユーザーを,主な対象としているという。

 使用するPCサーバーは「Express5800/110Eg」,資産管理ソフトはハンモック製「AssetView」,ウイルス対策ソフトはトレンドマイクロ製の「ServerProtect」を使う。パッチ適用は,AssetViewのソフト配布機能を利用する。クライアントにはあらかじめ専用モジュールをインストールしておく必要がある。各クライアントは,起動時にインベントリ情報をこのアプライアンス・サーバーに送信して,それに応じて必要なパッチを自動配布する。対応するクライアントOSは,Windows NT 4.0/2000/XP/9x/Me。初年度の保守料込みで94万8000円(100クライアント)から。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)