次期サーバー版Windowsをめぐる報道が混乱している。あるものは,「Longhorn Server」だといい,あるものは「Blackcomb Server」だといっている。本当のところは「Longhorn Server」だ。しかし,これはクライアント版Longhornと同時に出荷されるわけではない。これはWhistlerプロジェクトと似たような事情である。同プロジェクトでは,開発工程が分かれてサーバー版WhistlerがWindows Server 2003に,クライアント版WhistlerがWindows XPになった。

 MicrosoftはLonghornに関して,クライアント版とサーバー版がなるべく接近して出荷されるようにして,システム構築を容易にしようとしている。しかしながら,現時点の見通しでは,クライアント版Longhornは,2005年遅くの出荷で,Longhorn Serverは2006年早くの出荷である。Microsoftはサーバー製品のバージョンアップ間隔を3年にしたいと思っているが,それにも合致する。とはいえ,Microsoftがスケジュールをあまり守ったことがないのも事実である。

(Paul Thurrott)