日本ヒューレット・パッカード(HP)は8月6日,ノート・パソコンのCPUとして採用されている超低電圧版のPentium M(動作周波数は1GHz)を搭載したブレード型PCサーバー「ProLiant BL10e G2」を発表した。従来機種のプロセッサPentium IIIからの変更と,メイン・メモリーにPC 2100 DDR SDRAM(従来はSDRAM)を採用したことで大幅に性能が向上したという。同社のWebサーバーを想定したベンチマーク・テストでは,従来機種と比較して約1.6倍の性能になっている。その上,ブレード型サーバーで重視される消費電力や発熱量は変わらないとされる。価格は26万円。

 また,プロセッサにXeonを搭載するタワー型のPCサーバー「ProLiant ML330 G3」にATAPIインターフェースのハードディスクを搭載するモデルを追加した。従来,ATAPIドライブはCPUにCeleronやPentium 4を搭載する低価格製品にしか用意されていなかった。新モデルはプロセッサにXeonを採用して性能を確保しつつ,ATAPIドライブでコスト・パフォーマンスを追求した。価格はCPUの動作周波数が2.4GHzのモデルで14万8000円。同等構成のSCSIモデルが16万8000円なので,約12%安い。また,Windows 2000 Server/Server 2003をプリインストールするモデルを22万8000円で用意する。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)