NECは8月4日,サーバー向け仮想マシン・ソフトの新版「VMware ESX Server 2.0」の出荷を開始した。仮想マシン・ソフトは,1台のコンピュータ上で複数のマシンが稼働しているような環境を構築するミドルウエア。一般にホストOS上で,複数のゲストOSを起動させる形態で利用するが,VMware ESX ServerはホストOSが不要で直接マシン上で稼働する。価格は60万円から。開発は米VMware社。

 改良点は(1)従来1つだった仮想CPUを最大2つまでサポート,(2)仮想マシンの同時稼働台数を64から80台へ拡張,(3)ゲストOSとしてWindows Server 2003に正式対応,(4)仮想マシンに割り当てるCPU使用率の最小値と最大値を指定できる――など。別途,UPS(無停電電源装置)と連動して停電時に仮想マシンを自動でシャットダウンしたり,仮想マシンの障害を予知/検知したりする監視ソフトをオプションで発売する。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)