マイクロソフトは7月29日，Macintosh上でWindows OSやWindowsアプリケーションを実行可能な仮想マシン・ソフト「Microsoft Virtual PC for Mac 6.1日本語版」を発表した。Virtual PC for Macは元々，米Microsoftが今年2月に買収した米Connectix社製の仮想マシン・ソフトで，今回はそのバージョンアップ版となる。発売は8月29日である。
Virtual PC for MacはMac OS上で動作し，Virtual PCの環境内にWindows OSとWindowsアプリケーションをインストールして使用する。Virtual PC for MacはMacintosh用のアプリケーションとして開発されているため，1台のMacintosh上でMacintoshアプリケーションとWindowsアプリケーションを同時に実行できる。これら2つのアプリケーション間で，データのコピー＆ペーストも可能だ。
Virtual PC for Mac 6.1の価格はオープン（市場推定価格は1万5800円）である。仮想マシン・ソフト本体にWindows OSをバンドルした製品もある。Windows XP Home Editionをバンドルした製品は2万6800円，Windows XP ProfessionalあるいはWindows 2000 Professionalをバンドルした製品は2万9800円（いずれも市場推定価格）。Virtual PC for Macの旧バージョン（バージョン5，6）に関する技術サポートは，マイクロソフトのWebサイト MacTopia で提供する。
なお，MicrosoftはConnectixから，Windows OS用のVirtual PCやWindowsサーバー用の「Virtual Server」も買収している。これらの製品も今年から2004年初めにかけて順次出荷されると見られる。
