公開が何度も延期されていたMicrosoftの次期SQL Server(開発コード名:Yukon)のベータ・テストが,少数のテスト・ユーザーに対して7月中旬からついに始まった。彼らは,この製品に関する初めての外部向けビルドを入手したと信じているが,実際のところ数カ月前に,Microsoftでは外部の限られたテスト・グループに対し,初期のビルドを提供していた。今回のベータ版の公開は,広く実施されるパブリック・ベータ・テストの始まりを意味する。他のテスト・ユーザーもすぐにテストを始めることになるだろう。

 YukonはSQL Server 2000の次期版に当たるデータベース・ソフトで,オブジェクト指向データ管理などの機能を追加し,将来的にはデータ・ストレージ機能としてExchangeやWindowsに統合される計画である。Yukonのプレリリース版(ベータ1は2004年初めに登場予定)では,.NETとTSQL言語以外で書かれたストアード・プロシージャの統合サポートや,次期Visual Studio .NET環境に基づいた統合開発環境といった新機能を実現することになっている。

(Paul Thurrott)