Intelは次世代プロセッサを恐らく「Pentium 5」という名称で年内に出荷する。Pentium 4プロセッサの後継となる製品で,当初の動作周波数は3.4GHzである。また,新しいマルチメディア処理命令と,1Mバイトの2次(L2)キャッシュをチップ上に搭載する(Pentium 4は512Kバイト)。同社によると2004年初めに3.6GHz動作バージョンの提供が予定されている。

 さらにIntelはローエンドPC向け2.7GHz動作のCeleronプロセッサ,Pentium 5/Pentium 4/Celeronの各システム向けのチップ・セットを準備中だ。このチップ・セットはPCI Express I/OとDDR2(Double Data Rate 2)メモリーをサポートする。

 モバイル向けには,Pentium Mプロセッサ新版のリリースが今秋に予定されている。小型軽量化が図られており,CentrinoベースのノートPCで利用できる。動作周波数が1.8GHzの製品から提供が始まり,L2キャッシュは2Mバイトになる。現行製品は,L2キャッシュが1Mバイトで動作周波数は1.7GHzである。これだけ大きいL2キャッシュはこれまでXeonのようなハイエンドのワークステーションやサーバー向けプロセッサにしかなかった。

 Pentium Mプロセッサは2004年初めに動作周波数が1.9GHzや2.0GHzの製品が登場する見込み。同社は2003年遅くに1.3G/1.2G/1.1GHzで動作する低電圧版や超低電圧版の提供も予定している。PCメーカーはこれらを使うと,世界で最も軽く小さいPCを開発できるだろう。

(Paul Thurrott)