米Dantz Developmentは7月8日,バックアップ・ソフトの新版「Windows版 Retrospect6.5日本語版」を発表した。3種類のサーバー向け製品と,1種類の個人ユーザー向け製品がある。サーバー向け製品は競合製品に比べて10万円台前半と低価格であるほか,クライアントPCバックアップ機能も標準で備えているため「予算に限りのある中小企業に向いている」(同社営業担当副社長のGeorge McAfee氏)という。

 Retrospect6.5の機能上の特徴は,増分バックアップの一種である「プログレッシブ・バックアップ」機能を備えている点。一般的な増分バックアップでは,リストア時に「消したはずのファイル」までもが復活する場合がある。Retrospect6.5のプログレッシブ・バックアップでは,増分バックアップ時のディスク状態を「スナップ・ショット」として記録しており,リストア時にディスク状態を保ちながらデータを書き戻すので,正確なリストアが可能である。

 複数のクライアントPCをバックアップする際には,複数PCで重複しているファイルを複数保存せず,1組だけを保存するため,バックアップ先の容量を節約できる。また,クライアントPCのリストア時に使う「起動CD-ROM」を作成する機能があり,このCD-ROMを挿入して起動するだけで自動的にバックアップ・データを書き戻せる。

 バックアップ先には,様々な種類のリムーバブル・メディアやハードディスク,ネットワーク・ドライブを選択できる。書き込むメディアが満杯になった場合でも,バックアップ先としてあらかじめ登録しておいた別のメディアに自動的に切り替わるため,バックアップを中断しなくて済む。

 他にオプション機能として,(1)開いているファイルをバックアップする機能,(2)ディザスター・リカバリ機能,(3)Exchange Serverのオンライン・バックアップ機能,(4)SQL Serverのオンライン・バックアップ機能,(5)テープ・ライブラリ機能――などを用意している。

 出荷開始は7月18日から。価格は,複数台のサーバーとクライアントのバックアップが可能な「Retrospect Multi Server」が13万9000円,1台のサーバーと複数台のクライアントをバックアップできる「同Singl Server」が8万9000円,同Singl ServerにExchange ServerとSQL Server用オプションを加えた「同Small Business Server」が9万9000円,ネットワーク上にあるクライアントPCを2台までバックアップを実行できる個人ユーザー向けの「同Professional」が1万5800円。国内販売はアクト・ツー報映産業が担当する。

(中田 敦=日経Windowsプロ)