米Microsoftは,Windowsマシンのセキュリティを抜本的に見直す「Next Generation Secure Computing Base (NGSCB)」(開発コードPalladium)技術に関する情報を10月に提供する見込みだ。10月に同社が開催する開発者向け会議「Professional Developers Conference(PDC)」で,NGSCBの最初のSoftware Development Kit(SDK)を公開する。このSDKは,プログラマへのNGSCBコードの最初の開示となり,ランタイム環境でユニークな機能を利用するアプリケーションやサービスが書けるようになる。

 NGSCBはOSなどのソフトウエアだけではく,ハードウエアにも専用の技術を搭載することで,より強固なセキュリティ/プライバシを実現しようというもの。ファイルやデータを自動的に暗号化し,不正なコピーや改変を防止する。NGSCBは2005年の終わりにLonghornのオプションとして登場する予定。ただし,利用にはNGSCB仕様の特別なPCが必要となる。

(Paul Thurrott)