マイクロソフトは6月16日,パソコンの初心者向けにセキュリティ情報を分かりやすく提供するWebサイト「絵でみるセキュリティ情報」を開設した(該当サイト)。従来は主にセキュリティ対策の専門家を対象に提供されていたセキュリティ関連情報を,初心者ユーザーが理解できるようにイラストなどを用いて説明している。

 各セキュリティ情報には,まず「どの製品を使用している人が関係しますか?」という見出しの後に対象となる製品のバージョンが記述され,続いて該当製品のバージョンを確認する方法が示されている。また,ページの大部分を費やしてそのセキュリティ・ホールを悪用した攻撃方法が,イラストと短く平易な文章で解説されている。自分に関係があるか否か,どんな影響があるかが分かりやすい構成になっている。各セキュリティ情報にはTechNetと同じセキュリティ情報番号が付けられており,詳細な内容が知りたい人向けにリンクも張られている。

 今回のサイトに掲載されているのは2003年1月以降に公表された情報が対象。OS/Internet Explorer/Officeに関するものと,サーバー・アプリケーションに関するものの2種類に分けて掲載しており,個人や企業のクライアント・ユーザーはサーバー・アプリケーション以外の自分に関連する情報のみをチェックすればよいようになっている。それぞれの項目の中は,同社が分類している深刻度順に並べられている。ただし,4段階ある深刻度のうち最も影響が少ない「注意」の情報は取り上げていない。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)