MicrosoftがInternet Explorerを単独の製品としてもはや提供しないというニュースについて追加情報がある(該当記事)。インターネットでニュースを提供するCNETはこのニュースを興味深く即座に取り上げた。しかし,Microsoftはどこまで本気でIEを2005年に出荷するLonghornまでバージョンアップしないと述べているのだろう。同社はちょっと無駄口が多かったようだ。

 あるMicrosoftの幹部はこの件についてこう言っている。「何も決定されていない。選択肢は数多く,公表するのは早い」。別のMicrosoft関係者は10月になるまで待てといった。PDC(Professional Developers Conference)で何らかの手掛かりが明らかになるようだ。ただし,PDCは同社がLonghornに関する最新情報を提供する場である。そう考えるとIEは実際にプラットフォームの一部になり,独立したアプリケーションでなくなることを示唆しているように思われる。

 また,先般報道したMicrosoft担当者のチャット記録が様々なMacintoshのWebサイトで議論の対象になっている。そこでは,Mac用のMSNエクスプローラを提供することによって,Mac用のIEの開発が中止されるとされている。彼らはマイクロソフトがMacファンを締め上げるためなら予告なしになんでも行うと思っている。このケースはそうではなく,Apple ComputerのMac OS用ブラウザSafariの品質に高めるためだろう。Mac用IEはこれ以上開発しても利点がない。しかし,実際のところ,Microsoftは絶えず計画を変えている。まだ確たることは言えない。