最近,Microsoft Office 2003からエンタープライズ向けの機能を削った中小企業(Small and Midsized Business)向けバージョンに関するニュースがいくつも登場している。しかし,これは50万人に配布したOffice 2003のベータ2の時点で話題に上っていたもので,なぜ頻繁に取り上げられるようになったのか,びっくりしている。ただし,このOffice 2003の中小企業向け版は,恐らくOffice 2003とOffice XPのような型番が違うだけの製品ではなさそうだ。

 この製品はコンシューマ向けの低価格版となることも期待されるが,そのなると大きな疑問が生じる。Officeで作成したデータをXML(Extensible Markup Language)で統合するOffice InfoPath 2003と,手書き入力を扱うOffice OneNote 2003という2つの新機能をどうするのか,ということだ。これらのツールが,すべてのOffice 2003製品に含まれるのかどうかは,もうしばらく見守らなければならないだろう。