米Microsoftは3月28日金曜日(現地時間),技術メディアの記者を集め,次期サーバーOS「Windows Server 2003の開発が朝に完了し,製造工程に向けて出荷を開始した」(Windowsサーバー・グループ担当副社長のBill Veghte氏)と発表した。同日遅くに入った情報によると,完成版(いわゆるゴールデン・マスター)になったのは,Build 3790。

 Veghte副社長は興奮し,開発担当者をねぎらうとともに事実をまとめて伝えた。「今日,Windows Server 2003が製造工程に向けて出荷されたことを喜びをもってご報告いたします。それは完成しました。驚くべき労力をかけて開発が進められ,ここに成し遂げられたことを誇りに思います。この製品は弊社内の何千人もの人々と何千人ものパートナの人々のハード・ワークのたまものです。彼らの献身と助力によって顧客にこの製品を提供できることを心から感謝します」。

 同氏によると,Windows Server 2003は,これまでのWindows Serverで最も高い品質でリリースされるという。開発には3年間で5000人のソフトウエア開発者が関わった。製品には650もの技術的な革新や機能強化が施されているとしている。

 Windows Server 2003の発売開始は,米国現地時間の4月24日。Visual Studio .NET 2003やSQL Server 2000 Enterprise Edition 64-bitとともにサンフランシスコで発売開始が発表される。ただし,発売後にいくつかのコンポーネントが何カ月か遅れて提供される予定だ。これにはリアルタイム・コミュニケーション・サーバー(開発コード名Greenwich),著作権管理システムのWindows Rights Management(WRM)サービス,グループウエアのSharePoint Services for Windows Server 2003などがある。詳細は後ほど発表される。

 「今回の製品は,分かりやすく統合されたプラットフォームの土台であり,ユーザーにとっては安価で効率が高いものになるだろう。革新的な製品であることは間違いないが,今はこの状態を祝うのに精一杯だ」(Veghte副社長)。