Ethernetを経由してSCSIコマンドをやり取りするiSCSIの標準規格が,IETF(Internet Engineering Task Force)のIP Storageワーキング・グループで正式に承認された(該当サイト)。これは,3月16~21日に米国カルフォルニア州サンフランシスコで開催されたIETFの大会会期中に,同ワーキング・グループが会合を持ち,iSCSIとそれに関連する24のワーキング・ドラフトを議論・検討した結果,決定したもの。

 同ワーキング・グループのメーリング・リストによると,グループの議長で米EMCのシニア・テクノロジストのDavid Black氏はドラフト仕様を総括した。同仕様は,標準化の最終決定後に,開発中のiSCSI製品に影響を与えることはなく,iSCSIの利便性がようやく普及段階に入った。

 iSCSI技術の目的は,ストレージ管理を簡単にしてくれることだ。今回決定した仕様には,FCIP(Fibre Channel over IP)やiSNS(including Internet Storage Name Service)といった他の標準化技術の仕様も含んでいる。同グループのメンバーによると,iSCSIとiSCSI以外のプロトコルとのゲートウエイやブリッジをするような仕様が,提案されるという。