米Microsoftがカナダのアプリケーション・メーカーCorelへの投資で大きな損失を被ったようだ。同社は2002年10月におよそ1億3500万ドルをかけて,Corelの20%の株式を購入したが,これを売った結果,1290万ドルにまで減った。売却した理由が,Corelが自社の製品「Corel WordPerfect Office」を低価格版のOfficeと強調したため,MicrosoftがCorelの株を売ったという憶測がまん延した。

 しかし,Microsoftはそのうわさを否定する。Microsoftのスポークスマンは「MicrosoftはCorelとの関係を維持し,Corelが提供する技術の価値を認める」と前置きしながらも,「Corel株を売るMicrosoftの決定は正常であり,慎重なポートフォリオ管理の一環である」と売却した理由を語った。1億600万ドルの損失は,慎重なポートフォリオ管理の一環であることはわかる。しかし待てよ・・・。でもやっぱり理解できない。