米Microsoftは3月9日,次期Office製品の総称を本誌の既報通り「Office System」とすることを正式に公表するとともに,ベータ2の配布開始を発表した。Office Systemは,Office 2003を中核とする一連のアプリケーション・ソフトで構成される。

 Office 2003には今までと同様にWord,Excel,Outlook,PowerPoint,Accessが含まれる。これに従来からあるFrontPage,Publisher,Visio,Projectと,新たに登場するInfoPath,OneNote,さらにSharePoint Portal Server(SPPS)を加えたものがOffice Systemを構成する。また,各ソフトの正式名称には新たにOfficeが加わる。例えばWordは,「Office Word 2003」になる。ただし,SPPSとProjectには「Office」は付かない。

 ベータ2の公開テストは,全世界で50万人以上を対象として実施する。評価キットは,15枚のCD-ROMにOffice Systemのアプリケーション,デモ・ソフト,製品ガイド,Windows Server 2003 RC2,Exchange Server 2003ベータ2,Windows SharePoint Services "v2.0" ベータ2(旧名称:SharePoint Team Services)を収録する。ただし,Office Systemのうち,ProjectとVisioは今回収録されない。Office Systemの対応OSはWindows 2000 SP3またはWindows XP。

 テストを希望するユーザーは,同社のWebサイトから申し込める(該当サイト)。費用は19.95ドル。日本でのベータ版配布は現在準備中。米国での製品出荷は2003年半ば。日本では同第3四半期の予定。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)