大方の期待通り,米Microsoftは3月3日(米国時間)にWindows Server 2003のライセンス条件をWindows 2000と同等にすることを明らかにした。Windows Server 2003 Web Edition/Standard Edition/Enterprise Edition/Datacenter Editionの4製品すべてについて4月24日から出荷を開始する。Windows 2000で相当する製品があったものはいずれも全く同一の価格となり,新しく出るWeb Editionに関しては400ドルという値付けをしている。

 これまで長い間,Microsoftは新製品の価格について既存製品と同一にするようにしてきた。MicrosoftのWindows部門で上級副社長を務めるBrian Valentine氏は,2002年夏に「最近の状況を見ると,われわれを悪人のように思っている人がいるという事実がある。火に油を注ぐようなことはしない。Windows Server 2003はWindows 2000とほぼ同じような価格で利用できるだろう」と語っている。

 Windows Server 2003 Standard Editionの価格は5CAL(Client Access License)付きで約1000ドルから,Enterprise Editionは25CAL付きで約4000ドルからになっている。400ドルという低価格のWeb Server EditionはCALが不要だが,通常のチャネルでは販売せずサーバーにバンドルする形での提供となる。Datacenter Editionは,Microsoftと協力しているパートナーの特定ハードウエアでの提供のみなので価格は公表されていない。CALや外部ネットワークから利用する場合に使う接続ライセンスについても変更はない。